Twitter テイラードオーディエンスとは?【CRMデータを利用した広告配信】
昨今、Cookieに対する規制が厳しくなっています。
Appleの「ITP2.3」、Google「3rd Party Cookie 規制」、欧州の「GDPR」、カリフォルニア「CCPA」のようにCookieの規制が強化されつつあります。
そのため、今後は自社が保有している顧客のデータを活用することが重要になってきます。
そこで今回は、Twitter社のCRMデータを利用した広告配信が可能な広告メニューを解説します。
Twitterテイラードオーディエンスの概要
Twitterテイラードオーディエンスとは、Twitter広告のターゲット設定オプションの1つで、Twitter利用者の中から既存の顧客を見つけ出す機能です。
自社の既存顧客データを活用することで通常のオーディエンスと比較して、より精度の高い広告配信が行えます。
類似の広告手法としてGoogleのカスタマーマッチやFacebookのカスタムオーディエンスなどの手法が存在します。
Twitterテイラードオーディエンスの媒体仕様
媒体によって変動がある要素として、以下のポイントがあります。
- 利用条件
- マッチングキー
- 配信先
- 配信に必要な最低マッチ数
利用条件
Twitterの場合、Googleと違って、過去の出稿金額などの条件はないです。
マッチングキー
以下のようなマッチングキーが利用可能です。
- メールアドレス
- 携帯電話番号
- モバイル広告ID(iOS広告IDとGoogle広告ID、または入手できない場合はAndroid ID)
- Twitterユーザー名またはTwitterユーザーID
以下は各CRMデータのフォーマットについて記載します。
- メールアドレス
- 説明とフォーマットのガイドライン
- テキストに小文字を使用し、先頭および末尾のスペースを削除します
- サンプル
-
support@twitter.com
-
- 説明とフォーマットのガイドライン
- 電話番号
- 列のヘッダー
- phone
- 説明とフォーマットのガイドライン
- 国番号(先頭のゼロは省略し、たとえば米国の場合は001ではなく1にします)と市外局番を含めます。+、-、()などの文字は省略します
- サンプル
-
14083008000
-
454083008000
-
- 列のヘッダー
- モバイル広告ID(iOS広告ID)
- 説明とフォーマットのガイドライン
- IDFAエントリは小文字とダッシュで記載します
- サンプル
- 4b61639e-47cc-4056-a16a-c8217e029462
- 説明とフォーマットのガイドライン
- モバイル広告ID(Google広告ID)
- 説明とフォーマットのガイドライン
- 端末の元の形式であるダッシュ付きの小文字を使用します
- サンプル
-
2f5f5391-3e45-4d02-b645-4575a08f86e
-
- 説明とフォーマットのガイドライン
- Android ID(モバイル広告IDが取得できない場合)
- 説明とフォーマットのガイドライン
- 端末の元の形式であるダッシュなし、スペースなしの小文字を使用します
- サンプル
- af3802a465767e36
- 説明とフォーマットのガイドライン
- Twitterのユーザー名
- 説明とフォーマットのガイドライン
- @を含まず小文字で記載し、先頭および末尾のスペースを削除します
- サンプル
- jack
- 説明とフォーマットのガイドライン
- TwitterのユーザーID
- 説明とフォーマットのガイドライン
- 整数を使用します
- サンプル
- 143567
- 説明とフォーマットのガイドライン
配信先
配信先は基本的にTwitter面のみが配信可能になります。
- Twitter タイムライン
配信に必要な最低マッチ数
CRMデータを利用した配信には、マッチをかけた”後”のボリュームが重要になります。
自社が保有する顧客データと、Twitter社が保有する顧客データが一致しなければ広告配信の対象にはなりません。
そのため、以下のように配信に必要な最低マッチ数の仕様があります。
- 配信に必要な最低マッチ数
- リマーケティング配信:100マッチ以上(Twitterログイン30日以内)
- 類似拡張配信:媒体非開示
リマーケティング配信は、マッチした人に対して広告出稿をする方法です。100マッチから配信可能になるものの、対象となるボリュームが少ないので配信金額としてはかなり少なくなると思います。
類似拡張配信は、マッチした人に類似しているユーザーに広告出稿をする方法です。媒体非開示ですが、上記同様に1,000マッチほどを目安にするといいですね。あまり少なすぎても、類似拡張するときに偏ってしまう可能性があるためです。
Twitterテイラードオーディエンスのユースケース
CRMデータを利用した広告配信のユースケースも解説しています。
以下のようなユースケースが考えられます。
- 広告配信の抑制
- アップセル&クロスセル
- オプトアウト顧客へアプローチ
- メール未開封者へのアプローチ
- 休眠顧客の掘り起こし
- 類似拡張配信
各ユースケースの詳細は以下の記事を参考にしてください。
CRMデータを利用した広告配信のユースケース【解説】 CRMデータを用いることで、今までの広告配信の幅を広げながら、既存顧客や新規顧客にアプローチをすることが可能になります。 CRMデータを利[…]
既存顧客から新規顧客まで、一貫してCRMデータを活用した広告配信が可能になります。
通常のCookieを利用した広告配信に加えて、CRMデータを利用した広告配信にも積極的に取り組み時代になっています。
他の媒体でも利用可能ですので、気になる方はこちらからどうぞ。
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以上がTwitterテイラードオーディエンスの詳細となります。
今後の広告配信の参考になれば幸いです。