LinkedIn アカウントターゲティング/コンタクトターゲティングとは?【CRMデータを利用した広告配信】
昨今、Cookieに対する規制が厳しくなっています。
Appleの「ITP2.3」、Google「3rd Party Cookie 規制」、欧州の「GDPR」、カリフォルニア「CCPA」のようにCookieの規制が強化されつつあります。
そのため、今後は自社が保有している顧客のデータを活用することが重要になってきます。
そこで今回は、LinkedIn社のCRMデータを利用した広告配信が可能な広告メニューを解説します。
LinkedIn アカウントターゲティング/コンタクトターゲティングの概要
LinkedIn アカウントターゲティング/コンタクトターゲティングとは、LinkedIn広告のターゲット設定オプションの1つで、LinkedIn利用者の中から既存の顧客を見つけ出す機能です。
自社の既存顧客データを活用することで通常のオーディエンスと比較して、より精度の高い広告配信が行えます。
類似の広告手法としてFacebookのカスタムオーディエンスやTwitterのテイラードオーディエンスなどの手法が存在します。
LinkedIn アカウントターゲティング/コンタクトターゲティングの媒体仕様
媒体によって変動がある要素として、以下のポイントがあります。
- 利用条件
- マッチングキー
- 配信先
- 配信に必要な最低マッチ数
利用条件
LinkedInの場合、Googleと違って、過去の出稿金額などの条件はないです。
マッチングキー(LinkedIn アカウントターゲティング)
以下のようなマッチングキーが利用可能です。
- 企業名
- 企業ウェブサイト
- 企業メールドメイン
- リンクトイン企業ページURL
- スティックシンボル
- 業界
- 市町村
- 都道府県
- 企業がある国
- 郵便番号
以下は各CRMデータのフォーマットについて記載します。
- 企業名
- 列のヘッダー
- companyname
- サンプル
- 列のヘッダー
- 企業ウェブサイト
- 列のヘッダー
- companywebsite
- サンプル
- linkedin.com
- 列のヘッダー
- 企業メールドメイン
- 列のヘッダー
- companyemaildomain
- サンプル
- linkedin.com
- 列のヘッダー
- リンクトイン企業ページURL
- 列のヘッダー
- linkedincompanypageurl
- サンプル
- https://www.linkedin.com/company/linkedin/
- 列のヘッダー
- スティックシンボル
- 列のヘッダー
- stocksymbol
- サンプル
- MSFT
- 列のヘッダー
- 業界
- 列のヘッダー
- industry
- サンプル
- Internet
- 列のヘッダー
- 市町村
- 列のヘッダー
- city
- サンプル
- Sunnyvale
- 列のヘッダー
- 都道府県
- 列のヘッダー
- state
- サンプル
- California
- 列のヘッダー
- 企業がある国
- 列のヘッダー
- companycountry
- サンプル
- US
- 列のヘッダー
- 郵便番号
- 列のヘッダー
- zipcode
- サンプル
- 94085
- 列のヘッダー
マッチングキー(LinkedIn コンタクトターゲティング)
以下のようなマッチングキーが利用可能です。
- メールアドレス
- 氏名(名)
- 氏名(姓)
- 役職
- 勤務先
- 国
- モバイル広告ID
- Android ID
以下は各CRMデータのフォーマットについて記載します。
- メールアドレス
- 列のヘッダー
- サンプル
- john@linkedin.com
- 列のヘッダー
- 氏名(名)
- 列のヘッダー
- firstname
- サンプル
- John
- 列のヘッダー
- 氏名(姓)
- 列のヘッダー
- lastname
- サンプル
- Smith
- 列のヘッダー
- 役職
- 列のヘッダー
- jobtitle
- サンプル
- https://www.linkedin.com/company/linkedin/
- 列のヘッダー
- 勤務先
- 列のヘッダー
- employeecompany
- サンプル
- 列のヘッダー
- 国
- 列のヘッダー
- country
- サンプル
- US
- 列のヘッダー
- モバイル広告ID(Apple)
- 列のヘッダー
- appleidfa
- サンプル
- AECE52E7-03EE-455A-B3C4-E12345678999
- 列のヘッダー
- モバイル広告ID(Google)
- 列のヘッダー
- googleaid
- サンプル
- beks52E7-05ee-321b-d5e6-a12345678999
- 列のヘッダー
- Android ID
- 列のヘッダー
- googleuid
- サンプル
- 1234567890
- 列のヘッダー
配信先
配信先は、LinkedInの中に限られます。
- LinkedIn ニュースフィード
配信に必要な最低マッチ数
CRMデータを利用した配信には、マッチをかけた”後”のボリュームが重要になります。
自社が保有する顧客データと、LinkedIn社が保有する顧客データが一致しなければ広告配信の対象にはなりません。
そのため、以下のように配信に必要な最低マッチ数の仕様があります。
- 配信に必要な最低マッチ数
- リマーケティング配信:300マッチ以上(推奨は1,000マッチ以上)
- 類似拡張配信:媒体非開示
*最大ファイル・サイズは 20 MB または 300,000 レコードです。
リマーケティング配信は、マッチした人に対して広告出稿をする方法です。300マッチから配信可能になります。
類似拡張配信は、マッチした人に類似しているユーザーに広告出稿をする方法です。媒体非開示ですが、上記同様に1,000マッチほどを目安にするといいですね。あまり少なすぎても、類似拡張するときに偏ってしまう可能性があるためです。
LinkedIn アカウントターゲティング/コンタクトターゲティングのユースケース
CRMデータを利用した広告配信のユースケースも解説しています。
以下のようなユースケースが考えられます。
- 広告配信の抑制
- アップセル&クロスセル
- オプトアウト顧客へアプローチ
- メール未開封者へのアプローチ
- 休眠顧客の掘り起こし
- 類似拡張配信
各ユースケースの詳細は以下の記事を参考にしてください。
CRMデータを利用した広告配信のユースケース【解説】 CRMデータを用いることで、今までの広告配信の幅を広げながら、既存顧客や新規顧客にアプローチをすることが可能になります。 CRMデータを利[…]
既存顧客から新規顧客まで、一貫してCRMデータを活用した広告配信が可能になります。
通常のCookieを利用した広告配信に加えて、CRMデータを利用した広告配信にも積極的に取り組み時代になっています。
他の媒体でも利用可能ですので、気になる方はこちらからどうぞ。
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以上がLinkedIn アカウントターゲティング/コンタクトターゲティングの詳細となります。
今後の広告配信の参考になれば幸いです。