FXという投資とは?FX初心者が覚えておくべき基礎知識
FXは、少ない金額で大きな金額を動かして、その動いた分が利益になったり、損益になったりします。
FXは稼げるときもあれば、損失を出すときも絶対にあります。
投資が初めての方やFX初めての方は、なにかとわからない事があると思うので、FX初心者の方がわかりやすいように解説します。
FXという投資とは?
まず用語の説明からですが、
FXとは、「Foreign Exchange」の略して読んでいます。正式名称は外国為替証拠金取引といいます。
外国為替証拠金取引というと難しくなりますが、要は日本円や米ドルといった2つの通貨を売買する取引の事です。
日本円だけしか扱えないわけではなく、ドルやユーロ、ポンドといった通貨やランド、リラなどの通貨も取引の対象になります。
例えば、
日本円を証拠金として、米ドルを購入します。
- その時に、1ドル=110円で買った場合、1ドル=120円になった時に売れば、その差額の10円分が利益(プラス)
- その逆に、1ドル=110円で買った場合、1ドル=100円になった時に売れば、その差額の10円分が損益(マイナス)
となります。
そして、上記の例だと”買い”というエントリー方法でポジションを持ち、市場に参加しています。
FXは、”売り”という方法でエントリーする事も可能で、”売り”のポジションからも市場に参加できます。
”売り”のポジションからエントリーすることを、”空売り”といいます。
このポジションをどちらで市場に参加するかがいつも悩ましいのですが、この辺りがFXの楽しいところでもあります。
相場を読みつつ、市場に参加して利益が出せたときは嬉しいものです。
そんなFXのメリットについてまとめていきたいと思います。
FXの特徴(メリット・デメリット)
大きく分けると下記のような3つのポイントがメリットといえます。
- 資金少なくても大きな投資(運用)ができる
- 金利差によるスワップポイントが毎日もらえる
- 好景気・不景気であってもいつでも利益を出す事ができる
では具体的に解説します。
①資金少なくても大きな投資(運用)ができるとは?
FX最大の魅力はこの投資できる金額が少なくても「レバレッジ」という特徴があるため、少ない資金で大きく取引が可能なのです。
「レバレッジ(Leverage)」とは、”テコの原理”を意味する言葉です。テコを利用すれば小さな力でも重いものが持ち上げられると思いますが、このレバレッジを利用すれば「自己資本は少なくても大きな資本を動かすことができる」ということになります。
という事です!
と言われてもわかりにくいと思うので、簡単にします。
例えば、
レバレッジをかけない場合、
- 1,000,000円で、米ドルを「1ドル=100円」で購入
- このとき「10,000通貨」という単位で取引をしている事になる
- 1ヶ月後、相場が「1ドル=110円」になったので「10,000通貨」を売る
- 110円×10,000通貨=1,100,000円になるので、100,000円の利益
となります。(1通貨=10円の利益なので、10,000通貨×10円=100,000円の利益という計算にもなります)
これが、レバレッジをかけないで取引をした場合の考え方です。
では、
レバレッジを25倍かけて取引をした場合、
- 40,000円で、レバレッジ25倍で、米ドルを「1ドル=100円」で購入
- レバレッジ25倍なので、40,000円×25倍=1,000,000円として購入する事ができる
- このとき「100,000通貨」という単位で取引をしている事になる
- 1ヶ月後、相場が「1ドル=110円」になったので「100,000通貨」を売る
- 110円×10,000通貨=1,100,000円になるので、100,000円の利益
となります。
レバレッジ25倍をかけると、資金は40,000円しかなくても1,000,000円と同じ取引が可能になるという事です。
おぉーすげーと思いつつ、注意しなければならないのは、このとき相場が自分が思う方向とは逆方向に動いたとき、損失額が大きくなります。
証拠金維持率という考え方もあります。これは別途記事にまとめますが、
簡単にいうと、上記のレバレッジ25倍で資金40,000円で取引を行なったとき、逆方向に動き、証拠金維持率50%を割ると、取引者に負債を負わせないため、強制的にロスカットが執行されます。
要は、マイナス100,000円になったら、取引者が資金40,000円を失うだけでなく、60,000円の負債となってしまいます。
そのため、レバレッジが「諸刃の剣」であることは認識をしておかないと痛い目をみます。
国内FXでは、レバレッジが最大で25倍までしかかけれないように規制してあります。
海外FXでは、もっと大きくかけれるので、もっと少ない額で大きく取引できますが、レバレッジを大きくすればするほど、相場が少し動くだけで、資金を失う事になるので、注意してください。
証拠金維持率の詳細についての記事↓
Coming Soon
それでは、次のメリットを解説します。
②金利差によるスワップポイントが毎日もらえる
FXは、相場が動くと利益や損益がでますが、”買いポジション”で外貨保有しているだけで金利差があるので、その差分の金利が投資資金に応じて毎日チャリンチャリンともらえる仕組みです。
この仕組みの事を「スワップポイント」と呼びます。
各国の通貨には、国が設定した政策金利が存在しており、日本の場合、政策金利は0.1%/年となります。
南アフリカランドの場合、6.5%/年(2019年12月現在)です。
この数字からも南アフリカランドは高金利通貨だという事がわかりますね。
例えば1,000,000円で、南アフリカランド/円を”買いポジション”で保有していた場合、
レバレッジ25倍では、ざっと50〜60万円/年のスワップポイントがもらえる計算になります。
この金利が高い通貨を持ち続ける事で、スワップポイントは毎日付与されます。
毎日時間が決まっていますが、そのタイミング前に決済してしまったら、スワップポイントはもらえません。
他にもトルコリラのように金利が16.5%/年という高金利通貨もありますが、相場の変動が激しかったりするので、投資するかは判断が必要です。
ただ金利が高いという事は、日本円と比べると、その分毎日もらえるスワップポイントが増えるので、検討の余地はあると思います。
このような取引を中心にするトレーダーの方もいますし、僕も年間1,000,000円くらいは、このスワップポイントだけで運用していたときもあります。
相場を毎日じっと見続ける必要はないので、精神的には楽な取引ですが、暴落などもたまにある事や証拠金維持率も考えて運用する事が必要になるので、注意して運用しなければなりません。
南アフリカランドのスワップポイントの運用記事はまた別途まとめます。
南アフリカランドのスワップポイントの運用記事↓
Coming Soon
それでは、次のメリットを解説します。
③好景気・不景気であってもいつでも利益を出す事ができる
株ですと、基本的に、景気が上がっている方が、株価が上がりやすいと思うので、投資で利益を出しやすいと思います。
しかし、FXの場合、”売り”という空売りというエントリー方法があるので、相場が下落したとしても”売りポジション”で保有していれば、利益を出す事ができます。
不況になれば、相場が一気に下がるので、そこで”買う”という選択もできますし、まだ下がると読んで”売る”という選択もできるので、どのような景気の状態でも取引は可能なので、うまく相場に乗れれば、利益を出す事が可能になります。
最近にあった不景気といえば、「リーマンショック」かと思いますが、リーマンショック級の事象が起こった時に”買いポジション”で保有していたら、真っ青になりますね。。それこそ一瞬で強制ロスカットになりそうです。。
”売りポジション”で保有していたらウハウハですが、なかなかそんな事読めないですし、巨額の投資ができるファンドと違って、個人が100万円程度の資金でエントリーしても相場には影響ないので、相場の流れに乗るしかないのです。
とはいえ、
利益を出すには初めて体験してみないとわからないので、最初は1万円程度から少ない資金で始め、相場感をつかむ事が重要かと思います。
FXの基礎まとめ
長々と語ってきましたが、まとめとしては、
- レバレッジをかける事で、少ない資金でも大きな投資(運用)ができる
- 高金利通貨の取引を長期的に行えば、金利差によるスワップポイントで稼げる
- 相場の流れを読み、波に乗る事で利益を出す事ができる
となります。
初心者の方は、まずは少ない金額で始める事をおすすめします。
いきなり100万円の資金で運用すると、うまくいけばすぐ数万円〜数十万円の利益が1日でもでます。
ただ逆もしかりですので、損切りができないと即退場になるので、まずは少ない資金で運用していきましょう!
また損切りや証拠金維持率については別記事でまとめます。
以上です!
ご参考になれば幸いです。楽しく稼げるFXライフを頑張りましょう!!