ビットコインキャッシュ/Bitcoin Cash(BCH)とは?【仮想通貨】
ビットコインキャッシュ/Bitcoin Cash(BCH)とは、2017年8月にビットコインからのハードフォーク(分岐)でできた仮想通貨です。
ビットコイン/Bitcoin(BTC)といえば、2020年現在では聞いたことない人はいないというくらい認知度を獲得していると思いますが、それから派生した仮想通貨となります。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、アルトコインとしての位置付けになります。
今回は、そんなビットコインキャッシュ(BCH)について解説したいと思います。
ビットコインキャッシュ/Bitcoin Cash(BCH)の概要
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)のユーザー数が増えたことで、送金したビットコイン(BTC)の着金が遅くなってしまったため、それを解決するために生まれた仮想通貨になります。
もう少し細かく説明すると、ビットコイン(BTC)で取引をすると、その取引を記録するためにブロックに記録を貯めていきます。
ビットコイン(BTC)での取引量が拡大したことで、そのブロックがすぐにいっぱいになってしまい取引が承認されるまでに時間がかかるようになったのですね。
これを「スケーラビリティ問題」と呼ばれていますが、これを解決するために1つのブロックのサイズをビットコイン(BTC) 1MB→32MB へ拡大しました。
ブロックの容量を拡大することで、「スケーラビリティ問題」を解決したのですが、ビットコイン(BTC)からハードウォークしてアルトコインとして扱われるようになりました。
それでは具体的に特徴についてまとめます。
ビットコインキャッシュ/Bitcoin Cash(BCH)の特徴
ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴については以下のようになります。
- ビットコイン(BTC)からハードフォークし誕生した仮想通貨
- ビットコイン(BTC)1MBよりも大きい32MBのブロックサイズに拡大
- オンチェーンによるトランザクション処理を行なっている
- 個人間で直接送金の取引が可能
- 手数料が格安
- 中央銀行が存在しない
- 発行枚数に上限設定がある
ビットコイン(BTC)からハードフォークし誕生した仮想通貨
ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月1日にビットコイン(BTC)からハードフォークという分岐をして誕生した仮想通貨となります。
ビットコイン(BTC)のユーザーが増える中で抱えていたスケーラビリティ問題を解決するためにブロックサイズを拡大しました。拡大することでブロックトランザクションをより早く処理できるようになったということです。
ビットコイン(BTC)1MBよりも大きい32MBのブロックサイズに拡大
ビットコイン(BTC)は、1MBのブロックサイズという仕様です。
ビットコインキャッシュ(BCH)では、32MBのブロックサイズが実装されています。
このブロックサイズが大きいと、より多くのトランザクションを処理できますね。
要は容量が大きければ、オンチェーン(ブロックチェーン上に記録される取引のこと)をより書き込めるので、スケーラビリティ問題を解決することにつながるのですね。
オンチェーンによるトランザクション処理を行なっている
オンチェーンとは、「ブロックチェーン上に記録される取引のこと」になります。
それとは逆に、
オフチェーンとは、「ブロックチェーン上に記録されない取引のこと」になります。
ビットコイン(BTC)は、ユーザーが増えたことによるスケーラビリティ問題に対処するべく、オフチェーンでの処理を進めています。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、オンチェーンでの処理を進めているため、より透明性の高い取引が可能という点も特徴です。
個人間で直接送金の取引が可能
個人間で直接送金することが可能な点が大きなメリットです。
通常、個人間で送金するとなった場合、銀行振込を利用すると思いますが、銀行振込だと時間がかかりますよね。特に土日を挟む場合は数日かかったりします。
また海外送金となった場合は、余計にタイムラグが発生します。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコイン(BTC)よりも送金時間が短くなるため、決済手段としても注目を集めている仮想通貨となります。
この点が非常に仮想通貨のメリットになります。
手数料が格安
銀行の場合ですと、現金という概念がありますので、それを管理する箱として金庫などを利用します。
また管理するために人の手を使う必要もあるので人件費もかかったりします。海外送金などでは為替手数料もあり全体の手数料が多くかかってしまいます。
しかし、ビットコインキャッシュ(BCH)では、上記のようなそのような金庫や人件費などもかからないため、手数料を安く抑えることが可能になりますし、
銀行振込よりも仮想通貨で送金をした方が格安なため、今後より海外送金などでのスタンダートになる可能性を秘めています。
中央銀行が存在しない
中央銀行という存在がないという点も特徴的です。
日本円や米ドルには、国や中央銀行が通貨を発行していますよね。日本では日本銀行が発行元です。
そのため、為替などの市場の動きを見ながら流通量の調整などの役割を担っています。特に為替変動の急激な値動きには、取引に介入することもあります。
そのような中央で管理する組織がない点もビットコインキャッシュ(BCH)の特徴になります。
*余談ですが、介入のニュースが伝わると、相場変動が激しくなるのでFXなどの取引では要注意です。
発行枚数に上限設定がある
発行枚数にも上限が設けられています。
延々にマイニングによって、ビットコインキャッシュ(BCH)の発掘ができるわけではないのです。
ビットコイン(BTC)と同じく、ビットコインキャッシュ(BCH)も上限を2100万枚として設定されています。
これも日本円や米ドルのような通貨とは違います。日本円であれば、市場の動向によって日本銀行が流通量を調整することが可能です。
上限が決められている点としては、延々にビットコインキャッシュ(BCH)が発行され続けられると余分に発行され、希少価値が下がってしまいます。
仮想通貨の価値を下げないためにも上限が設定されているのですね。
ビットコインキャッシュ/Bitcoin Cash(BCH)のまとめ
最初の仮想通貨はビットコイン(BTC)です。
ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨である「アルトコイン」も豊富に存在しております。
ビットコインキャッシュ(BCH)は、アルトコインという位置付けになります。
特徴を以下のようにまとめていますが、今後の普及に伴い、法整備も整理されると思います。
- ビットコイン(BTC)からハードフォークし誕生した仮想通貨
- ビットコイン(BTC)1MBよりも大きい32MBのブロックサイズに拡大
- オンチェーンによるトランザクション処理を行なっている
- 個人間で直接送金の取引が可能
- 手数料が格安
- 中央銀行が存在しない
- 発行枚数に上限設定がある
ビットコイン(BTC)よりもまだまだ認知度も低く利用できる店舗も多くはないですが、より多くのメリットもあるので今後の普及に期待したいですね。
決済スピードも早いとなると、決済手段としても期待されます。
このように仮想通貨もより普及する可能性を秘めているので、今後も要チェックです。
以上がビットコインキャッシュ(BCH)についての概要になります。
ご参考になれば幸いです。
他通貨もまとめていますので、以下の記事より気になる仮想通貨を探してみてください↓
仮想通貨とは【日本で買える銘柄と特徴まとめ】 既にさまざまな銘柄の通貨が揃っている「仮想通貨」についてまとめます。 「仮想通貨ってなに?」 「儲かるの?」 「どんな仕組み?」 […]